歴史学科
愛知学院大学 歴史学科の特長
愛知学院大学文学部歴史学科は、40年近い歴史と伝統の積み重ねのなかで、社会の変化に即応して日々革新をとげてきた、歴史学専攻の学科です。歴史学という古くて新しい学問を、幅広く、初歩から専門まで着実に学ぶことができます。
歴史学科には、日本史・東洋史・西洋史・イスラム圏史・考古学の5コースがあり、中部地区において最も充実した内容をもつ歴史系の学科の一つです。2年生からコースを選択し、専門の教員のゼミに所属し、卒業論文を完成させます。このゼミナール方式による少人数教育が、愛知学院大学の歴史学科の魅力です。
歴史学科の沿革・Q&A・学科パンフレット『歴史への飛翔』 はこちらから。歴史学科公式インスタグラムはこちらから。
歴史学科には、日本史・東洋史・西洋史・イスラム圏史・考古学の5コースがあり、中部地区において最も充実した内容をもつ歴史系の学科の一つです。2年生からコースを選択し、専門の教員のゼミに所属し、卒業論文を完成させます。このゼミナール方式による少人数教育が、愛知学院大学の歴史学科の魅力です。
歴史学科の沿革・Q&A・学科パンフレット『歴史への飛翔』 はこちらから。歴史学科公式インスタグラムはこちらから。

史料を読み解く訓練により、歴史力を育てます
古文書や考古資料などの史料や、文献を読みとく体験を通して、過去と現代の問題を科学的に考え解決する、真の「歴史力」を育成します。
古文書や考古資料などの史料や、文献を読みとく体験を通して、過去と現代の問題を科学的に考え解決する、真の「歴史力」を育成します。

少人数ゼミで、基礎から専門へと歴史力を高めます
少人数ゼミで、教員や仲間と親しく学びあいながら、概説から演習・講読・実習を経て、専門的な卒業論文の作成へと、段階的に学びます。
少人数ゼミで、教員や仲間と親しく学びあいながら、概説から演習・講読・実習を経て、専門的な卒業論文の作成へと、段階的に学びます。

5つのコースで学び、世界とつながる歴史力を養います
日本史、東洋史、西洋史、イスラム圏史、考古学、5つの専門コースに所属して深く学び、すべての歴史は「世界」に通じることを実感します。
日本史、東洋史、西洋史、イスラム圏史、考古学、5つの専門コースに所属して深く学び、すべての歴史は「世界」に通じることを実感します。
幅広く歴史を学ぶ5つの専門コース
日本史・東洋史・西洋史・イスラム圏史・考古学の5コースがあります。このような多方面の歴史が学べる大学は少なく、中部地区においては愛知学院大学のみです。どのコースで学ぶかは、入学の時点では区別しません。1年次には基礎となる教養を深めるとともに歴史を幅広く学び、その上で本当に勉強したいと思う分野を選びます。コース・ゼミわけの説明会を経て、2年から専攻のコースとゼミ(講読・演習)に所属します。
カリキュラム・授業内容
1年次
日本史、東洋史、西洋史、イスラム圏史、考古学の各分野の概要を学び、その中から自分の興味にあった分野を発見します。
2年次
5つのコースから希望のコースを選択。専門的な学びを掘り下げる。演習形式の「基礎講読」では、史料の読解力、解釈力、内容をまとめる力を身につけます。
3年次
それぞれの分野を学ぶために必要な学力を身につけます。「専門講読」では専門的な史料を読む力を養い、「基礎演習」では自ら調べ報告する力を養います。
4年次
これまで積み上げた「史料を読む力」「自ら調べる力」「報告する力」をもとに、卒業論文を作成して、大学での学びを集大成します。
付帯設備紹介
共同研究室・資料閲覧室

愛知学院大学歴史学科共同研究室
3号館4階に共同研究室、資料閲覧室等があります。共同研究室には文献資料コーナーがあり、多くの貴重な専門書・資料集や専門雑誌など数千冊が配架されています。この共同研究室の文献資料コーナーの両側には歴史学科の教員の研究室があり、皆さんは自由に閲覧ができ、加えて教員とのコミュニケーションの場にもなっています。
資料閲覧室には、各大学・研究機関・博物館の紀要等が配架されています。またこの部屋は博物館学芸員の実習や各種講演会などの催し物の場としても利用されています。
資料閲覧室には、各大学・研究機関・博物館の紀要等が配架されています。またこの部屋は博物館学芸員の実習や各種講演会などの催し物の場としても利用されています。
考古学実習室・考古学実験室

2号館新館の1階に考古学実習室があります。
考古学コースの学生は、ここで夏休みに行った発掘調査で出土した遺物を整理し(洗浄・分類・接合・復原・実測・写真撮影・トレースなど)、発掘調査報告書を作成しています。
考古学コースの学生は、ここで夏休みに行った発掘調査で出土した遺物を整理し(洗浄・分類・接合・復原・実測・写真撮影・トレースなど)、発掘調査報告書を作成しています。
考古学文献室

3号館の考古学文献室には、全国から送られてきた発掘調査報告書が千冊以上、都道府県別に配架されています。
教員紹介
[教授] 松薗 斉(まつぞの ひとし)
[専門分野] 日本史
[専門分野] 日本史
[客員教授] 福島 金治(ふくしま かねはる)
[専門分野] 日本史
[専門分野] 日本史
[教授] 中川 すがね(なかがわ すがね)
[専門分野] 日本史
[専門分野] 日本史
[教授] 後藤 致人(ごとう むねと)
[専門分野] 日本史
[専門分野] 日本史
[教授] 松下 憲一(まつした けんいち)
[専門分野] 東洋史
[専門分野] 東洋史
[准教授]広中 一成(ひろなか いっせい)
[専門分野] 東洋史
[専門分野] 東洋史
[教授] 中村 敦子(なかむら あつこ)
[専門分野] 西洋史
[専門分野] 西洋史
[准教授] 門間 卓也(もんま たくや)
[専門分野]西洋史(近現代史)
[専門分野]西洋史(近現代史)
[教授] 松井 真子(まつい まさこ)
[専門分野] イスラム圏史
[専門分野] イスラム圏史
[准教授] 長井 謙治(ながい けんじ)
[専門分野] 考古学
[専門分野] 考古学
[教授] 加藤 一郎(かとう いちろう)
[専門分野] 古墳時代、文化財の歴史
[専門分野] 古墳時代、文化財の歴史
[准教授] 井上 瞳(いのうえ ひとみ)
[専門分野] 博物館学、日本美術史
[専門分野] 博物館学、日本美術史
学生の声
皆川 瑞季さん/日本史コース 卒業生

私は、近代日本における狩猟について研究していました。日本における狩猟は古くから行われてきたものではありますが、時代が進むにつれ、その内容や性格は大きく変化していきます。特に、鉄砲などの便利な猟具が広まると、狩猟というものがより手軽になった反面、野山に生息する野生生物に甚大な影響を与えることとなりました。このように、視点が異なれば、ものの印象は変わります。より柔軟で、多角的な視点を身につけることが大切だと思います。
ゼミではお互いに議論しあったり、研究の発表をしたりと自発的に行動する機会が多く、日々新たな見聞を広げることができました。大学院へ進学した現在でも、この四年間の経験は何ものにも代えがたいものです。是非、この貴重な四年間を有意義に過ごしてください。(大学院進学)
ゼミではお互いに議論しあったり、研究の発表をしたりと自発的に行動する機会が多く、日々新たな見聞を広げることができました。大学院へ進学した現在でも、この四年間の経験は何ものにも代えがたいものです。是非、この貴重な四年間を有意義に過ごしてください。(大学院進学)
川瀬 翔子さん/東洋史コース 卒業生

私は、東洋史古代・中世史ゼミに所属し、モンゴル高原で遊牧騎馬民族が形成した匈奴という国家について研究しました。私はこの学科で、日本史について深く学びたいと思い、入学を決めました。しかし一年次の、東洋史概説を受け、東洋史というまだ自分が深く学んだことのない歴史について学ぶことが面白く、東洋史のゼミに入ることを決めました。
ゼミを 通して、多くの史料を読み、それを比較して、根拠を持って自分の意見を導き出せるようになりました。大学生活の4年間では、多くのことを経験し学ぶことができました。この経験は今後の人生においても大切にしていきたい思っています。(市役所勤務)
ゼミを 通して、多くの史料を読み、それを比較して、根拠を持って自分の意見を導き出せるようになりました。大学生活の4年間では、多くのことを経験し学ぶことができました。この経験は今後の人生においても大切にしていきたい思っています。(市役所勤務)
小野 嘉子さん/イスラム圏史コース 卒業生

私は主にフランス社会におけるムスリマ(女性のイスラム教徒)のヴェール問題について研究を行いました。このゼミでは様々な時代や地域のイスラームやイスラームに関する事柄を学ぶことができます。
テーマに関する自由度が高く、ゼミ生どうしで多くのことを学びあえることがこのゼミの魅力です。古代や特定の地域、国家などをテーマに研究を行う仲間がいました。
また現在社会必要とされる学び続ける力も修得できます。私は大学で身につけたこの力を今後の生活で発揮し、社会に貢献できるよう努力し続けていきます。(中学校教諭)
テーマに関する自由度が高く、ゼミ生どうしで多くのことを学びあえることがこのゼミの魅力です。古代や特定の地域、国家などをテーマに研究を行う仲間がいました。
また現在社会必要とされる学び続ける力も修得できます。私は大学で身につけたこの力を今後の生活で発揮し、社会に貢献できるよう努力し続けていきます。(中学校教諭)
伊藤 大さん/西洋史コース 卒業生

愛知学院大学文学部歴史学科、2015年度卒業生の伊藤大です。今年から愛知県で正規採用され、地理歴史の教員として高校生に歴史を教えることになりました。突然ですが、私は物語を読むことが好きです。中でも、歴史という物語が1番好きです。登場人物は無限大、重要な過去の伏線、先の読めない未来。
そんな素敵な歴史を、多くの人は実証的、客観的な一般の史料で、歴史の表面にしか触れたことがありません。でも愛知学院大学の文学部歴史学科なら、専門的な史料からより深く歴史の物語性に触れ、感じとり、考える事ができる環境があります。卒業生として、後輩達には是非歴史の奥深い物語に触れ、楽しんで貰えたらと思います。(高等学校教諭)
そんな素敵な歴史を、多くの人は実証的、客観的な一般の史料で、歴史の表面にしか触れたことがありません。でも愛知学院大学の文学部歴史学科なら、専門的な史料からより深く歴史の物語性に触れ、感じとり、考える事ができる環境があります。卒業生として、後輩達には是非歴史の奥深い物語に触れ、楽しんで貰えたらと思います。(高等学校教諭)
取得資格
教員免許
中学教諭1種(社会)・高校教諭1種(地理歴史・公民)の教員免許状を取得可能です。
博物館学芸員資格
学芸員は博物館などに勤務して文化財をあつかう専門職員の資格です。2年生から「博物館学芸員課程」を履修して資格を取得します。博物館概論・資料保存論・展示論・経営論・情報論などの講義とともに、学内と博物館で実習や体験学習を行います。本学で所定の単位を取得すると、卒業時に博物館学芸員資格証明書を交付されます。
社会教育主事資格(平成25年度入学生より)
社会教育主事とは、都道府県や市町村の公務員として教育委員会に所属し、生涯学習の計画や運営に従事したり、公民館などで、地域住民の生涯学習・文化・スポーツ活動を支援するなど社会教育をおこなう者に、専門的技術的な助言と指導を与える専門職員です。本学で所定の単位を取得すると、卒業時に資格証明書が交付されます。
2級考古調査士資格
考古学コースの学生は、所定の単位を取得した上で、「考古調査士資格認定機構」(現在、早稲田大学他9大学が加盟)に申請し、資格審査に合格すると、卒業時に2級考古調査士に認定され、2級考古調査士資格証明書が交付されます(平成24年度は23名全員合格)。
図書館司書資格
本学で所定の単位を取得すると、卒業時に図書館司書資格証明書、学校図書館司書教諭修了証書が交付されます。
就職(進学)実績
- NPO法人バウムカウンセリングルーム
- 株式会社サンドラッグ
- 瀬戸信用金庫
- 社会医療法人財団新和会 八千代病院
- 三甲株式会社
- 株式会社ATグループ
- 株式会社TOKAIホールディングス
- 袋井市役所
- カリツー株式会社
- ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社
- 辰巳屋興業株式会社
- 株式会社トップ
- 株式会社JR東海リテイリング・プラス 名古屋本社
- 常滑市役所
- スズキ株式会社
- サンエイ株式会社
- マックスバリュ東海株式会社
- 株式会社ティーガイア
- 名鉄観光サービス株式会社
- 印南町役場
- あいち三河農業協同組合(JAあいち三河)
- 近畿日本鉄道株式会社
- ビューテック株式会社
- 中立電機株式会社
- 株式会社百十四銀行
- 郡上市役所
- 岡崎信用金庫
- 株式会社システムリサーチ
- 株式会社アイチケン
- セキスイハイム中部株式会社
- 岐阜県警察本部
- 株式会社湖池屋
- 長野県教育委員会(正教員)
- 愛知教育大学大学大学院
- 愛知学院大学大学院
2025年3月卒業生/一部抜粋
大学院(文学研究科歴史学専攻)への進学
「コンピュータの発達とグローバル化」は現代社会のすがたを端的にあらわしています。高度化・複雑化した社会にあって、一人一人が全世界の人々とアクセスできる時代が到来し、身近な周辺への関心から研究の芽を育て世界に目を配っていける人材の養成が重要となっています。
愛知学院大学大学院文学研究科では、専門分野を追求し研究者を育てるだけでなく、広い視野をもち高度な能力を身につけた専門的職業人の養成に力をそそいでいます。また、大学院は生涯教育の機会を提供する場でもあり、社会人が自身の経験をもとにふたたび学びを深め能力を高める場としてその役割を果たしています。
大学院教育においては、博士前期課程では専門的職業人の育成に重点をおき、博士後期課程では研究者の養成にその力をそそいでいます。さらに、博士後期課程の満期退学者に対しては、研究員制度を設置するなどして博士の学位取得のためのさらなる勉学・研究の機会を確保する体制を充実して研究者の育成を行っています。
愛知学院大学大学院文学研究科では、専門分野を追求し研究者を育てるだけでなく、広い視野をもち高度な能力を身につけた専門的職業人の養成に力をそそいでいます。また、大学院は生涯教育の機会を提供する場でもあり、社会人が自身の経験をもとにふたたび学びを深め能力を高める場としてその役割を果たしています。
大学院教育においては、博士前期課程では専門的職業人の育成に重点をおき、博士後期課程では研究者の養成にその力をそそいでいます。さらに、博士後期課程の満期退学者に対しては、研究員制度を設置するなどして博士の学位取得のためのさらなる勉学・研究の機会を確保する体制を充実して研究者の育成を行っています。
歴史学科の沿革
愛知学院大学文学部歴史学科は、昭和49年4月に定員80名、日本史・東洋史・西洋史の3コースからなる学科として開設されました。中部地区の私立大学では唯一、日本史・東洋史・西洋史という文献史学の全領域をカバーする史学系の学科でした。本学科の教育方針は、「世界史的視野に立った歴史研究」を目指しつつ、同時に日本史・東洋史・西洋史3コースのいずれか1つを専攻してその分野を究めるというもので、この方針に基づきカリキュラムが編成されました。また設立とともに、教職課程や博物館学芸員養成課程も認定されました。

愛知学院大学文学部歴史学科は、昭和49年4月に定員80名、日本史・東洋史・西洋史の3コースからなる学科として開設されました。中部地区の私立大学では唯一、日本史・東洋史・西洋史という文献史学の全領域をカバーする史学系の学科でした。本学科の教育方針は、「世界史的視野に立った歴史研究」を目指しつつ、同時に日本史・東洋史・西洋史3コースのいずれか1つを専攻してその分野を究めるというもので、この方針に基づきカリキュラムが編成されました。また設立とともに、教職課程や博物館学芸員養成課程も認定されました。
その後平成14年度には、新たな社会的要請に応えるために、従来の3コースにイスラム圏史・考古学の2コースを併設し、5コース体制を築いて新カリキュラムを編成しました。グローバル化時代に入り、アジア・アフリカ・ヨーロッパの3大陸にまたがる広大な地域に展開してきたイスラム世界の歴史を知ることが重要になり、ことに各地で泥沼化している民族問題を鑑みても、イスラム圏史コースを立ち上げることは急務でした。また地球温暖化などの環境問題の深刻化にともない、広く人間と自然との共生を視野に入れた歴史、具体的には過去に生きた人々の生活とその活動の証しである埋蔵文化を研究対象とした考古学コースを開設する必要性も出てきました。豊富な遺跡や遺物を有する中部・東海地方の埋蔵文化財研究の蓄積から、考古学分野の研究を通して地域社会の文化発展に寄与したいという意図もあったのです。イスラム圏・考古学両コースには、平成18年に大学院博士前期課程、同20年には同後期課程を設置し、大学院においても5コース体制による歴史教育研究体制を完備して、今日に至っています。

考古学コース 発掘調査実習の様子
なお平成21年には文学部附属の施設として文学部博物館が開設されました。博物館は博物館学芸員養成課程に関する教育に寄与することを目的としています。ここでは、古文書や貴重な文献、埋蔵文化財、民俗学、仏教関連の美術品などの展示を行なっています。
学科の専任教員数は、創設当時は6名でしたが、大学院設置にともない10名、博物館学芸員法規改正に伴い11名、考古学コース設置にともない12名となり、現在に至っています。昭和53年に119名の卒業生が旅だってから令和3年3月までに送り出した卒業生は6179人にのぼり、地域社会で、また世界で広く活躍しています。
学科の専任教員数は、創設当時は6名でしたが、大学院設置にともない10名、博物館学芸員法規改正に伴い11名、考古学コース設置にともない12名となり、現在に至っています。昭和53年に119名の卒業生が旅だってから令和3年3月までに送り出した卒業生は6179人にのぼり、地域社会で、また世界で広く活躍しています。






